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機能神経学

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脳は実は柔らかい!神経細胞・経路の変化(Neuroplasticity, use it or lose it)

機能神経学とは神経可塑性を臨床的に応用し、神経機能を向上させるため、特定の受容器に基づいたリハビリ方法です。身体のなかに行き渡っている末梢神経、脊髄・脳幹や小脳それに大脳など階層的な構成をなしている中枢神経、それぞれの役割を果たしていますがこの神経ネットワークで何かしらの障害が起きると、さまざまな症状が発生します。機能神経学では詳細な検査によって機能低下している神経部位を見つけ出し、神経機能の向上を図ります。神経可塑性を臨床的に応用し、神経機能を向上させるため、特定の受容器に基づいたセラピー、Receptor-based therapyです。私たちの身体は神経ネットワークによってつながっていています。何の不自由も感じずに元気に生活できるのは、この神経のネットワークでそれぞれが協調して働いてくれているからです。身体のなかに行き渡っている末梢神経、脊髄・脳幹や小脳それに大脳など階層的な構成をなしている中枢神経、それぞれの役割を果たしています。ところがこの神経ネットワークで何かしらの障害が起きると、さまざまな症状が発生するのです。

神経細胞はその生存に、酸素・栄養・刺激が必要です。刺激を受けていない神経細胞はその働きが低下してしまいます。機能神経学を実践する上で、大事なコンセプトが「神経系の生存条件=刺激による賦活+充分な燃料(酸素とグルコース)の供給」です。そして、 人間の脳・神経経路が変化する、神経可塑性を臨床的に応用することで、神経機能を回復または向上させるということが理論になっています。

Hope Restored - ”希望を取り戻す”

神経システムが与えられる刺激に応じて変化することを、Neuroplasticity(神経可塑性)と呼びます。

神経細胞の基本的な生存条件は3つ。栄養・酸素・刺激です。この中でも神経システムの変化に大事なのは刺激です。神経システムの変化は動作・記憶・痛み、神経でコントロールされるものすべてにあてはまります。たとえば、バスケットのシュートという動作を例にとってみてみましょう。誰であろうと、最初からバスケットのシュートフォームを完璧に生み出せる人はいません。シュートフォームを習い反復して練習し覚えていくのです。この時に身体の中で起こっているのは神経システムの変化です。最初は頭の中で「足はこの位置。ボールはこのように持ち、左手は添えるだけ。右手のスナップを効かして、膝を使ってボールで弧を描くように放つ・・」などと考えながら、動作を作動させます。脳で考え筋肉に指令を送り、思い描いた動作を作動させるためそれぞれの神経経路を作動させます。最初はこの一連の動作を作動させるための神経経路が今までに使われていなく、効率性・正確性は低いのです。しかし、この神経経路の作動を反復することで、神経システムが変化し効率性・正確性があがっていきます。こうして段々とシュートが入るようになる。頭で考えなくてもシュートを打てるようになってくるのです。このように神経システムは刺激の強度・頻度によって変わってくるのです。自転車の乗り方、泳ぎ方、ピアノの弾き方なども同じです。皆さん何らかの動作で”身体が覚えている”という感覚を体験したことがあると思います。一度、洗練された神経経路は、たとえ長年その作動から遠ざかっていても、ある程度の効率性は保たれているため”身体が覚えている”感覚で、作動できるのです。もちろん、Use it or lose itのコンセプトどおり、刺激されていなかった神経経路はゆっくりと失われていくので、長年遠ざかってバスケのシュート確立が落ちるのは神経経路が失われ神経経路の効率性・正確性が下がっていくためです。

神経システムの変化は近年の研究でよく知られていることです。興味のあるかたは以下の研究についてもご参照ください。いずれも、刺激による神経細胞の変化を伝えるものです。

  1.  脳卒中による破壊された神経細胞を抱える脳が、失われた機能を回復するために脳細胞の再構築を伝える研究。

  2. 身体のある部分を固定・動かせないようにすると、その身体を動かす脳の神経細胞部分が減少することがわかりました。固定した部分を元にもどし、運動・動かすことで、減少した部分はもとに戻りました。

神経システムが変化することがわかっていただけたと思います。動作の効率・正確性の向上や、神経細胞が神経経路を再構築し失われた機能を補うなどは神経システム変化のプラスの効果です。しかしながら、神経経路の変化はマイナスにも作用してしまうことがあります。たとえば、身体のどこかに慢性的な痛みを抱えている場合です。腰痛としてみましょう。腰の筋肉・関節など疲労・ダメージを受けている組織は脳にそれを痛みとして伝えます。この痛みの神経経路も慢性的に反復して刺激されていると、運動神経経路と同じように痛みの神経経路が”効率的”に作動してしまうのです。中枢神経には痛みを抑制する機能が備わっていますが、”効率的”によく作動する痛みの経路を抑えられなくなってしまうのです。このような場合、痛みのもととなっている関節・筋肉を正常化させ、慢性的な痛みを起こしている神経経路を再構築し、痛みを抑制する中枢神経の機能を向上、”痛みの神経パターン”を壊してあげる必要があります。神経カイロプラクティックではこのように関節・筋肉・神経システムを順番に正常化させ、神経システムの変化を臨床的にプラスの方向で応用しているのです。​

機能神経学によって劇的な回復をとげた人々のドキュメントのTrailerです。機能神経学の検査によって、問題のある神経ネットワークを見つけ、正しい刺激を送ることでどれほど人々の身体に変化が現れるのか。素晴らしいドキュメントになっています。

2012年8月17日放送されたABCニュースで取り上げられた神経カイロプラクティックのアプローチに関するニュースです。神経学のでは身体に様々な刺激を与え、脳、神経経路を活性化させています。機能低下、障害のある神経経路・神経細胞を活性化させ、機能回復を図っているのです。最初に出てくるウィルは、アイスホッケーが好きなどこにでもいる17歳の少年です。しかしホッケーでの激しい衝突により脳しんとうを起こしてしまったのをきっかけに脳に問題を抱えてしまい、光にとても敏感になりサングラスなしでは生活できないようになってしまいました。頭痛もひどくまるで頭をナイフで刺されてるいるような痛みだったそうです。

さらに、自分一人では立ち上がることが難しくなり、左手も満足に動かすことができなくなってしまいました。動画だけでもよくわかると思いますが、サングラスを外すととても眩しそうにしています。神経カイロプラクティックでは検査結果を元に、脳へ必要な刺激を与えます。ニュースでは鏡を使って、一人ではほとんど動かすことができない左腕が動いているように知覚を通して脳を刺激しています。すると、先ほどまで一人では動かすことができなかった左手を少しでも、動かすことができるようになりました。ウィルにとってはとても大きな変化だったのです。次に出てくるNASAにあるような360度回転する装置では、ウィルの脳に必要な動作をプログラムして機能障害を起こしているであろう脳の部分を活性化しています。

 

2人目のステーシーは、数歩もよろめきながらしか歩くことができませんでした。患者は目まい・バランス感覚がおかしくなっていることを話しています。2人の子供がいるようですが、もう10週間も子供らを自分の手で抱き上げることができていません。一番治してほしいところを選ぶとしたらどこですか?というDr.Carrickの質問に対し、ステーシーは涙ながら子供たちをハグできるようになりたい。と話しています。

彼女が仰向けで寝ている状態で、右足・右腕を円を描くように動かしている映像が流れます。記者がその映像をバックにこの手足の動作で脳をプログラムし直したと言うことができるのでしょうか?と質問します。Dr.Carrickは「その通りです。そして、それ(脳の活性化)はとても早く起こります。」と応えます。Dr.Carrickはステーシーの姿勢の状態・目の動き・瞳孔の大きさなどをチェックしながら、ステーシーに必要な脳の刺激・リハビリを探し出しました。

 

記者「これ(神経カイロプラクティックの治療アプローチ)はMiracle cure(奇跡の治療法)ですか?」

Dr. Carrick「奇跡というのは滅多に起こらないことを言うと思います。しかし、我々はその奇跡と呼ばれるようなことを毎日頻繁に目にしています。よって、これは本当の奇跡ではありません。我々のしていることが素晴らしいのは、人間の身体の能力が素晴らしいからです。」

 

機能神経学のアプローチはまだ新しい分野です。その臨床結果から急速に広がりを見せている医療アプローチですが、”そんなことで?”と思えてしまうような刺激方法などから、この治療法に懐疑的な意見も少なく、プラシーボ効果(患者さんがその治療法を信じているため、治療後に良い効果が現れる。)なのではないかという意見もあります。記者の「なぜプラシーボ効果ではないと確信が持てるのですか?」という質問に対して、Dr.Carrickは、もしプラシーボ効果だけなのであれば、我々はとても良い結果を出しすぎている。我々のやっていることは我々が創り出したものではなく、様々な研究結果などを組合せ、それらを応用しているものです。というように応えています。

 

多くの懐疑的な意見や批判に関わらず、Dr.Carrickの元を訪れる患者のほとんどは神経科医から送られて来ます。NHLのアイスホッケー選手、ピッツバーグペンギンズ首相のクロスビー選手が深刻な脳しんとう障害で苦しんだ際に、彼の選手生命を救ったのもDr.Carrickでした。クロスビー選手のニュース記事はこちら。このように脳に必要な刺激を送るリハビリで、ウィルとステーシーはそれぞれの症状が改善されていきました。

 

自分の手で子供をハグしたいと話していたステーシーは1週間の集中治療の後、自分の足で家に帰ることができ、その手で子供たちをハグできるようになったのでした。24時間かけていたサングラスともお別れすることができたウィルは、アイスホッケーにもゆっくりと戻ることができているようです。元気に手足を動かし、ホッケーの練習姿を見せてくれています。

 

(注:ニュース動画を元に意訳しています。動画で流れた部分のみの検査とセラピー内容を書かせていただきましたが、実際にはもっと詳細な神経機能の検査と、様々な脳のリハビリ・刺激を与えるセラピーが行われたはずです。)

2011年1月、プレイ中の接触で脳震盪を起こし、その後の試合はすべて欠場、プロアイスホッケーリーグ(NHL)、ピッツバーグ・ペンギンズ主将のシドニー・クロスビーの怪我の状態にファンからは心配の声があがっていました。現代医学では回復不可能とされ、機能神経学の第一人者・Dr.Carrickの元を最後の望みとして訪れたようです。

ABCニュース"神経カイロプラクティックとは?"
Discovery Channel: クロスビー選手の復帰
広がる機能神経学リハビリテーション

機能神経学によって劇的な回復をとげた人々のドキュメントのTrailerです。機能神経学の検査によって、問題のある神経ネットワークを見つけ、正しい刺激を送ることでどれほど人々の身体に変化が現れるのか。素晴らしいドキュメントになっています。

Dr.CarrickはLife Universityにてクロスビーの検査を行い、彼の脳に生じた空間把握能力の問題は発見しました。治療は彼の脳に空間を適切なグリッドで認知できるようにするリハビリテーションでした。彼の身体に必要な神経経路からの刺激をおくり、怪我の期間に生じた間違った神経パターンを崩し、脳と神経の機能がうまく噛み合うことに慣れさせるリハビリを行いました。機能神経学の観点からの検査・治療は現代医学での検査・治療のコンセプトとは大きく異なり、今後の医療において機能神経学の効能効果と重要性を感じさせる臨床ケースになったのではないでしょうか。

参考文献

  1. Top Stroke Rehabili. 2003 Fall; 10(3):1-20 Green JB

  2. Electroencephalography and Clinical Neuropysiology 97 (1995) 382-386 J. Liepert et al

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